横山大観 千与四郎

12月に入り、めっきり寒くなってきました。当館の2012年度冬季展も終盤です。

今回は「横山大観と再興院展の仲間たち」展ということで、中でも一番大きな、横山大観『千与四郎』について触れてみたいと思います。

千与四郎画像



左隻にいるあどけない少年、与四郎とは、茶の湯の大成者として知られる千利休の幼少期の名前です。与四郎には、その聡明さを物語る、次のような逸話が残されています。

武野紹鴎に師事して茶道を学んでいた頃、師匠から庭の掃除を命じられました。ところが、庭には塵一つ落ちていず、そこで与四郎は、木々を揺り動かして木の葉を落とし、晩秋の秋に風情を添えたといいます。

大観はこの逸話を題材として作品にし、当作品は大正7年再興第五回院展に出品されました。この時代の大観の画業を代表する一作であり、また、当館を代表する一作と言えます。

冬季展は16日(日)までです。これらの作品で、心癒されてください。

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講談社野間記念館は講談社の創業90周年を記念して設立されました。講談社創業者の野間清治が大正から昭和初期にかけて収集した「野間コレクション」、明治から昭和にかけての「出版文化資料」、講談社とゆかり深い画家の「村上豊作品群」などの珠玉の作品が展示されています。閑静な目白の杜に囲まれながら憩いのひと時をお過ごしください。

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